大塚の隠れた歴史を学ぼう。『滝不動』の変遷と現在

公共施設

こんにちは!
GOtsuka編集部のモチダです。

先日の記事で、『喜富』さんというつけ麺屋さんをご紹介しました。

その『喜富』さんがある通りの路地に、『滝不動』という施設があるのをご存知でしょうか。

今回は、『滝不動』がどのような施設なのか確かめてきました。

大塚駅から徒歩1分ほどの場所にある立派な建物

滝不動の入り口の写真

滝不動は、大塚駅から歩いて1分ほどの場所にありますが、地図で検索をかけても分かりにくい場所にありました。
実際に筆者が訪れた際も、地図の経路案内を開いていたにも関わらず『滝不動』の前を通り過ぎてしまうという事態に。

地図を載せておきます。↓

想像では、建物の間にひっそりと建っている小さい滝なのかと思っていましたが、実際は立派な建物でした。

周りの景色はこんな感じ。

滝不動の周りの写真
滝不動の周りの写真

この写真で、どこにあるのかピンとくる方もいらっしゃるのでは。

都電の線路が目の前を通っています。

本尊の写真

中に入ると参拝できる場所がありました。
小さい建物ですが、かなり立派なご本尊があります。

線香の写真

『滝不動』の前を通った方のお話によると、「いつも人がいるところは見たことがない」とのことでしたが、筆者が訪れた時には既に線香が二本立てられていました。

ライターとお線香が置いてあり、自由に立てて良いみたい。

滝の写真

ご本尊の後方には滝がありました。

下の説明にある通り、大塚には昔「谷端川」が流れており、川の流れが小さな滝のようになっていた場所に石造不動明王立像が位置していたため『滝不動』と呼ばれていたそう。
谷端川の小さな滝はこんな感じだったのでしょうか。

滝不動の説明書きの写真

滝不動は昭和十年に谷端川の暗渠化(埋設して水面が見えないようにする)工事によって、近隣住民の個人所有になります。
その後、太平洋戦争の空襲により台座部分以外が破損。
昭和三十年ころに前所有者によって再建され、残された台座部分とともに所有者の敷地内に安置されます。
そして、平成十一年に元位置へ移設されました。

長い道のりを経て今の場所に滝不動が建設されたことが分かります。
また、地元への愛と信仰心が非常に高い方の奮闘によって今の滝不動があるのだと思います。

立派なご本尊は非常に見に行く価値があると思います。
仏像の周りにも金蓮華(蓮の形の造花)がたくさんあり、豪華で美しいです。

大塚駅から非常に近い場所にあるので、少しでも時間があればぜひ見に行ってみてくださいね。

GOtsukaを運営する㈱アナザーパスのインターン・ライター。最近大塚で働き始めた大学生です。おじさんが好きそうな食べ物が好き。大塚のマイナーグルメを発掘して、どんどん体重を増加させたい。