大塚で、最初の窓口になる|エール行政書士法務事務所 秋元志保さん

大塚人インタビュー

「行政書士に相談するハードルを下げたい。」

そう話すのは、大塚でエール行政書士法務事務所を経営する秋元志保さん。

行政書士の仕事は、建設業や飲食店の許認可、在留資格の手続き、相続にまつわる相談など扱う内容はさまざま。

しかし、目指しているのは書類の専門家というよりも

「ちょっと手続きに詳しい人」

くらいの立ち位置で、まず相談してもらえる存在でいることだと言います。

秋元さんは、人の話を聞くことを大切にしながら、生まれ育ってきた豊島区で少しずつ信頼を積み重ねてきました。

取材を通して印象に残ったのは、秋元さんが「人と関わること」を大切にしながら仕事を選び、歩んでこられたということ。

行政書士という仕事は書類を扱う専門職という印象がありますが、実際には一人ひとりの人生に寄り添う仕事でもあります。

また、大塚という街やそこにあるお店を大切に思いながら、地域に根ざして働く姿からも秋元さんらしさを感じることができました。

大塚で、最初の相談窓口として誰もが気軽に頼れる存在でありたい。

そんな行政書士・秋元さんの歩みや、大塚への想いを伺いました。

行政書士の仕事とは

秋元志保さんの写真

行政書士の仕事は、行政に出す書類を書くときに、自分で書くのは難しいとか、時間がなくて書けないみたいな時に、書類を代わりに作成して提出までをお手伝いすることが一番多いです。

行政庁って本当にいろいろあるので、建設業や不動産業、飲食業など、ご相談者様の業種によって、出さなければいけない書類も提出先もそれぞれ違います。

それ以外にも、遺言書を作りたい、相続が発生したというときに、ご本人たちだけだと難しい手続きが出てきたときに、お手伝いをさせていただくというのがメインのお仕事になります。

妊娠・出産を経て自分が難しい手続きの当事者となったことが原点

秋元志保さんの写真

大学を卒業してからは、ずっとサービス業に従事してきました。

新卒で旅行会社に入って、法人営業とツアーコンダクターをして、その後に転職してディズニーランドで働いたり、ウェディングの仕事をしたり。

人の話を聞くのが好きで、行政書士になってからもそこは変わらないなと思っていますし、一番大切にしていることです。

行政書士の資格を取るきっかけは、結婚して妊娠・出産を経て産休に入り、自分で色々な手続きをやらなきゃいけなくなったときでした。

今までそのような手続きを全然やってこなかったので、どこに何を聞いていいかもわからない。そもそも世間で役所の手続きのことは一般常識のように扱われているから誰かに聞くのも恥ずかしくて、けっこう困ったんですよね。

多分同じような悩みを抱えている人は多いのではないかと思ったのがきっかけです。

そんな時、たまたま資格の本を見てたら行政書士の文字が目に入って、第一印象で資格試験に挑戦することを決め、合格できました。

大塚で開業しようと思ったのは、私は豊島区生まれ豊島区育ちで、豊島区に馴染みがあったことと、街の雰囲気とか人との距離感が居心地良かったからです。

豊島区が「消滅可能性都市」って言われた時期があって、地元のために何かできないかな、って考えたときに、豊島区とか、大塚という街が自分の中に出てきました。

※消滅可能性都市…2010年から40年までに、若年女性人口(20~39歳)が5割以上減少する市区町村。全国1,799自治体(2010年)のうち、896自治体(49.8%)が該当し、地域が消滅する可能性があるとされる。
出典:積水ハウス不動産の売買

生活の延長の中で法律とか制度の話ができたらいいなと思ったときに、生まれ育った豊島区であり、居心地が良い大塚に事務所を構えよう、という流れでした。

法律とか制度って結局、人の生活をより良くするために存在するもので、それが明文化されているものだと私は思っていて。

行政書士に依頼すること自体にハードルの高さを感じている人は多いけれど、法律や制度を正しく理解して、ご相談者様がより快適な毎日を送れるようお手伝いしたいといつも思っています。

表情が和らぐ瞬間に立ち会えることがやりがい

秋元志保さんの写真

相談に来る方は、何か課題や不安を抱えている方が多いので、最初は不安そうな顔をされていることが多いです。

お話を聞きながら、何が不安なのか・どうなったら解決なのかを一緒に整理して、許可が取れたとか、手続きが進んだとか、そういう結果ももちろん嬉しいんですけど、私の一番のやりがいはご相談者様の表情が変わる瞬間ですね。

不安な表情が消え笑顔が戻った時、この仕事をしていて良かったと強く感じます。

仕事の時に意識しているのは、まずご相談者様との雑談です。

いきなり本題に入らずに、他愛もない話の中で距離感や温度感を探ります。

専門用語の使い方や話すスピードにも気を配ります。

早く話を進めたい人もいれば、一つひとつゆっくりと理解しながら相談を進めたい人など、求めるコミュニケーションはご相談者様によって様々です。

一人ひとりに合わせた丁寧なコミュニケーションは行政書士として一番徹底していることですね。

ここがあると深い話も聞けるようになるし、関係性ができると聞ける内容の密度が変わってくる感覚があるので、私の中ではわりとルーティーンになっています。

コロナ禍を経て感じた街のつながり

秋元志保さんの写真

大塚には、多様な人がいると思います。

ある意味カオスなんだけれど、それらが自然に混じり合っている感じがして。

池袋ほど規模が大きくない分、一人ひとりの距離感が近くて、温かみがあるのが私の好きなところです。

私が大塚で開業したこの6年間でも、駅ビルができたりお店が増えたり、街がきれいになってきた印象はあります。

コロナ禍は大塚も街全体が閑散としていましたが、その時期に豊島区の制度で

「補助金の申請方法がわからない人が行政書士に相談すると、その相談費用を区が補助する」

という仕組みが作られました。

外国籍で飲食業を営む方が補助金の申請方法を知らない、というケースが多かったので、この時期は私が多くの方をサポートさせていただきました。

制度の説明をしたり、申請サポートを代行したり、在留資格の取得サポートもしましたね。
この時期に街との関わりが一気に深まった気がしています。

新しさと安心が共存する大塚へ

秋元志保さんの写真

再開発で街がきれいになったり、人が来る流れができるのは、私は好ましく思っています。

ただ、人との距離感はそのままであってほしいなと思いますね。

やっぱりそういうのが大塚のコアの部分だと思っているし、それがいいなと思ってくれる人がたくさん大塚に来てほしいですね。

昨今の再開発に対して不安があるとしたら、チェーン店ばかりになって個人のお店が減ってしまうようなことは起きてほしくないですね。

チェーン店が悪いという話じゃなくて、個人のお店があるのが街の雰囲気を作っていて

「あの店があるから大塚行こう」

となると思うので。

新しい部分と、昔からの安心できる場所が共存しながら進化していくのが理想です。

それと、豊島区が消滅可能性都市と言われたときに、区民同士がワンチームで街を盛り上げていこう、と団結した感じがすごく良かったんです。

住んでいる街を、自分ごととして良くしたいと思う人が増えると、自然に街は良くなっていくんじゃないかなとも思っています。

大塚らしい距離感が好き

エール行政書士法務事務所が入居する、RYOZANPARK OTSUKAの写真

年々、大塚へ愛着が湧いてきています。

大塚に興味を持ってくれる人が増えるのは素直に嬉しいですし、新しい人が来てくれるのも嬉しいです。

良いところはこのままで、進化するところは進化して、時代にあった形でみんながwin-winになったら良いなと思います。

好きなお店は、ここのオフィス(RYOZAN PARK OTSUKA)の目の前にある「セルフ酒場たむさん」。

ご夫婦で経営されていて、1回行っただけでも私のことを覚えてくれて、私はビールが好きなので「一杯目はビールですね」みたいに言ってくれる(笑)。

あの距離感というか、日常の延長でふらっと入れて、お客さんの顔をちゃんと覚えてくれている。こういう雰囲気が大塚っぽいなと思って、仕事帰りに寄ることがあります。

あとはビールが好きなので、ご褒美の日は豊島区初のビール醸造所でオリジナルビールや燻製料理を提供する「Smoke Beer Factory 大塚店(NAMACHAん Brewing)」に行きます。

それと、ペンギンが好きで「ペンギン堂雑貨店」にも通っています。

行政書士に相談するハードルを下げて、最初の窓口となりたい

秋元志保さんの写真

開業当初からずっと変わらないのは、行政書士に相談するハードルを下げたいということです。

地元に密着して、「ちょっと手続きに詳しい人」くらいの立ち位置で、まず相談してもらえる存在でいたい。

私の経験的にも、問題が煮詰まって手遅れになる直前にご相談に来られる方が多くて。

「もう少し早く来てくれてたら、これもできたし、あれもできた」

ということがあるので、予防医療みたいに早めに相談できる空気を作りたいです。

それを定着させるためにも、他士業の先生たちとも提携して、私が直接解決できない課題でも、他の人につなげた結果解決できたという道筋をちゃんと作っていきたい。

せっかく私のところに相談に来てくれているので、最初の窓口として話を聞いて、その人に合う専門家につなげて、最終的にその人がハッピーになってくれたら、私もハッピーというのが一番です。

大塚を一言で表すと?

「ちょうどいい多様性」

絵は、正直ペンギン描きたいけどペンギンって難しいな…って思いながらクマを描きました(笑)。

ペンギンは、私の親しみやすさの象徴みたいなところがあって、実際に事務所のロゴマークもペンギンにしています。

それと、大塚は規模感がちょうどいいですよね。

都会すぎないからか、人との距離感が心地よいです。

大塚には、外国籍の方もいれば地元で長く暮らす人もいる。若い人もいれば、お年寄りも。

色々な人が混じり合っているけれど、どこか距離が近くて自然に成り立っている感じがありますよね。

事務所名エール行政書士法務事務所
住所〒170-0005
東京都豊島区南大塚3-36-7 南大塚T&Tビル5F510A
リンクエール行政書士法務事務所HP/X

GOtsukaを運営する㈱アナザーパスのインターン・ライター。最近大塚で働き始めた大学生です。おじさんが好きそうな食べ物が好き。大塚のマイナーグルメを発掘して、どんどん体重を増加させたい。